2012年04月30日

和歌山ラーメン6店探検記

今年のゴールデンウィークは、和歌山へ出かける。もちろん食いしん坊の私の狙いは、 和歌山ラーメンである。 和歌山ラーメンは概して豚骨醤油のラーメンで、麺は細麺の店が多い。 新横浜ラーメン博物館に「井出商店」が出展したことで全国的に知られるようになった。

私も新横浜ラーメン博物館に出展していた井出商店のラーメンが好きで、 平成13年(2001年)に和歌山へ食べに出かけたこともあったのだが、 残念ながらお正月はほとんどのお店が休みで、 満足にラーメンを食べることができなかった。 今回はおよそ10年ぶりのリベンジである。

元車庫前丸宮 紀ノ川大橋湊店探検記(4/30 20:30)

まず訪れたお店は「元車庫前丸宮 紀ノ川大橋湊店」である。 ここは少し郊外にあるとても綺麗なお店だ。 「丸宮」は正確には「○」印の中に「宮」という文字を書く。 和歌山ラーメンにはこのような「○」の中に漢字1文字の店が多い。 「元車庫前」というのは、昭和46年まで和歌山市には路面電車が運行しており、 その車庫周辺に並んでいた屋台のお店の一つであったことを意味する。 丸宮の本店は現在は和歌山市内南部にあり、ここは支店である。 和歌山ではラーメンのことをメニュー上に「中華そば」と表記するのが一般的で、 略して「中華」と呼ぶことが多いそうである。 もちろん注文は「中華そば(600円)」である。

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そのラーメン、麺は縮れておらず、ストレートで細くて、加水率は少し高めだろうか。 スープは非常に濃い醤油味の豚骨スープ。 スープだけなら京都の新福菜館のスープを、少しさっぱりにしたような味だ。 麺が非常に細くてスープが非常に濃い醤油味なので、 なんとなくラーメンというよりも素麺というような雰囲気さえある。 もちろん素麺としは超特濃である。 チャーシューも少し濃い味。 かなり独特のラーメンであるが、最初にしてなかなか美味しい。

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和歌山ラーメンのスープは大別して(1)醤油ベースの豚骨醤油味のお店と、 (2)豚骨ベースの豚骨醤油味のお店に分けられるそうである。 元車庫前のお店は前者のお店が多く、 そのため前者のスープのお店のことを「車庫前系」とも呼ぶこともあるそうである。 その場合、後者のスープのお店は「井出系」と呼ぶそうである。 初めて醤油ベースの豚骨醤油味のラーメンを食べて、 他のお店にも期待が膨らむ我々である。

龍王亭探検記(5/1 14:30)

翌日の昼はまずJR和歌山駅前の龍王亭に出かける。 本当は井出商店へ出かけてみようとしたのだが、 あまりにも行列が長いので一時敗退した次第。 注文は例によって中華そば(600円)である。

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ここのラーメンは和歌山ラーメンにしては珍しく中太で、 具も珍しくもやしが加えられている。 スープは(2)豚骨ベースの豚骨醤油味で、 醤油の香りも強く、全体的に濃厚だ。 その分少し麺の冠水臭さを感じる。 チャーシューは脂少な目の締まったものである。 総じてやや濃厚ながら、昔ながらの中華そばであると感じる。

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ちなみにこのお店、隣にもラーメン屋さん風のお店がある。この時、隣はお休みのようであったが、後で通り過ぎてみるとシャッターが半分開いていて開店準備中に変わっており、 どうやらここが10年前に食べた「時三」であったことを知る。

井出商店探検記(5/1 15:00)

龍王亭でラーメンを食べた後、 再び井出商店へ行ってみると今度はさっきまであった行列がなくなっている。 そこで、井出商店に入ってみることにする。 注文はもちろん「中華そば(600円)」である。 和歌山のラーメンは一般的なラーメンと比べて量が少なめのようなので、 ハシゴしても大丈夫である。 店は少し古めのお店でいかにもラーメン屋さん風。

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このお店はテーブルに「早寿司」とゆで卵が置いてある。 「早寿司」というのは和歌山のラーメン屋さんにしばしば見られる酢の強い鯖寿司で、 和歌山ではこの早寿司を食べながらラーメンが出てくるのを待つのもスタイルの一つだそうである。そのためもあってラーメンは量が少なめになっているようだ。 しかし、何しろ我々は龍王亭でラーメンを食べたばかりなので、到底早寿司までは無理。 ラーメンだけにする。

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そのラーメンは細麺で、スープは(2)豚骨ベースの豚骨醤油味である。 新横浜ラーメン博物館に出展していた店と基本的な味は一緒なのだが、 本店の方が少しさっぱりしていて、その加減が絶妙に美味しい。 新横浜ラーメン博物館では少しスープが煮詰まり気味であったのかも知れない。

早寿司と卵は自己申告制で、最後に料金を支払う時に「早寿司と卵は食べましたか?」と聞かれる。こうして客を信頼しているあたりも和歌山の特長だろう。 美味しいラーメンを食べて、満足して店を出る我々である。

丸三探検記(5/2 20:00)

翌日の夕食は、丸三へ出かける。このお店は、市の中心部からは南に遠く離れた住宅地にある。駐車場は広いので問題なし。 店の看板には「丸三」という文字もあるが、例によって「○」の中に「三」を書いたマークも記載されている。店はとても綺麗だ。 店内に入るとどこでも好きな席へと言われ、適当にテーブル席に着く。

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するとすぐに「何にしましょう?」と注文を聞かれるので、 注文はもちろん「中華そば(600円)」である。 そもそもメニューは「中華そば」と「特製中華そば」のそれぞれについて普通と大盛りがあるのみ。あとはテーブルにゆで卵と早寿司があるので、好みならそれを食べるスタイル。 なお「特製」というのはチャーシュー麺のようである。 私のようにテーブルについて「何にしましょう」と聞かれるのはむしろ観光客のようで、 地元の人は店に入るなり「中華2つ」と話して席に着く人もいるようだ。

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そのラーメンは、麺は細麺で、冠水はあるものの低加水のようで、麺はやや柔らかめ。 スープはかなり濃厚で、(2)豚骨ベースの豚骨醤油味であるようだ。 濃厚系なのでそのしつこさを抑えるためにコショウが最初から加えられているようで、ピリ辛でなかなか美味しい。

アロチ本家丸高探検記(5/2 21:30)

丸三で中華そばを食べた後は、 ホテルの駐車場に車を停めて、 アロチ本家丸高へ出かける。 このお店はなんでも(1)醤油ベースの豚骨醤油味の元祖とも呼ばれるお店だそうである。 和歌山市内の中心部、JR和歌山駅から徒歩10分ぐらいのところにある。 店はちょっと古いラーメン屋さん風。 和歌山のラーメンは量が少なめなのでハシゴもできて楽しい。

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店内のテーブル席に着いて、「中華そば(600円)」を注文する。 テーブルには早寿司のみ置いてある。 ここも麺は細めで、加水率は低めのようである。スープは色が薄いもののかなり強い醤油の風味がある。なんとなく素麺風である。 今時はやりのコテコテのラーメンとは違い、 そのさっぱりとした味がとても美味しい。 やはりこのお店のラーメンは、飲みの後のラーメンにちょうど良いラーメンのように思う。 それは屋台を発祥としているからであろうか。

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山為食堂探検記(5/3 14:00)

和歌山の最後は和歌山城近くにある山為食堂(やまためしょくどう)へ出かける。 ちょうど店の前に2台しかない駐車場に空きができたところで、ラッキーにもすぐに駐車。 なお、駐車場が一杯の場合は、すぐ西の有料駐車場に車を停めれば、店で駐車券をくれるらしい。

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店内に入り、テーブル席に座ってメニューを見ると、 ラーメンよりもうどん系のメニューが沢山並んでいる。 「食堂」なだけに元々ラーメン専門店ではないのだろう。 でもめげずに「中華そば」を注文する。 他の客も結局中華そばを注文している客が多いようだ。 ここまで和歌山のラーメンは全て600円だったが、 このお店のみ800円である。

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ここのラーメンは(2)豚骨ベースの豚骨醤油味のスープのようで、スープはかなりコクがある。麺はかなり太くてコシがあり、冠水も入っているようで少し冠水臭さはあるが、コクのあるスープがうまく打ち消している。 その太い麺は、いかにもうどんをメニューに並べた食堂らしい。 定食屋さんのラーメンだと感じる。

まとめ

今回は6店を訪問。さっぱり→こってりの順に並べると、丸高→丸宮→井出商店→竜王亭→山為食堂→丸三の順だろうか。この中で麺重視の私はやはり井出商店が好み。姫子氏は丸高が一番好みであった。もちろん味の好みは十人十色だし、人それぞれ、店それぞれである。和歌山には独特なラーメン屋さんが沢山あって楽しい街だ。

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ただこの街、県庁所在地だし、江戸時代には御三家の一つ紀州家の城がある城下町として栄えた街なのだが、それにしてはなんとなく街の中心部は人通りが少ないようにも感じる。 車社会なのは仕方ないとしても、路面電車を失ったことで人の流れは相当変わったのだろう。 最近フランスでは路面電車(トラム)が見直されている。特にニースのトラムは、とても揺れが少ないスムーズな乗り物であった。またドイツでは特に路面電車が発達しているらしい。日本の技術なら他の国にも負けない揺れの少ない電車を作ることも可能だろう。この街は路面電車が走っていた昔に回帰するのも一案なのではないかと思う。

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2012年04月08日

国立・桜探検記

今日は国立の桜が満開になった。 国立は大学通り・桜通り・矢川通りに桜並木があり、 その桜が咲く風景はとても美しい。 桜フェスティバルも開催された。 今日は文字だらけの小説風探検記を離れ写真風探検記。

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2012年02月19日

三島・本町うなよし探検記

この日は伊豆の一泊旅行の帰りに、 三島でうなぎを食べて帰ることにする。お店は「本町うなよし」である。

三島は富士山に振った雨が、湧き水となって大量に湧き出る町である。 その清流を生かし、うなぎを名物とする町として知られている。 中でも「うなよし」と「桜家」というお店が有名なようだ。 今日はその「うなよし」という名前の店の一つ、「本町うなよし」を訪問する。 「うなよし」という店は三島市内に沢山あるようだが、経緯とかは不明。 実はここへ辿りつく前に三島市緑町にある「うなよし」の前を自動車で通り過ぎたのだが、 店の前の行列を見て挫折。 「本町うなよし」の方は少なくとも店の外にまでは行列はなかったので、 今日は「本町うなよし」に決めた次第。 店の前には駐車場の場所を示す地図もあり、無事車を停めて店へ向かう。

お店はとても狭いお店で、店内に入るとその狭いお店の狭い階段で待つように言われる。 その階段があまりにも狭いので、他の客とすれ違う時は壁にべったりへばりつくしかない。 こうして待つこと30分。ようやく相席で、テーブル席に案内される。 注文はうな丼2800円。それを待つ間、時刻も15:00ぐらいとなり、 さすがに店も空いてきたので、別々の席に案内される。

その鰻、少し強めに焼いてあるようで、とても香ばしい。 その分、タレも少し味が濃い目なのだが、 うなぎ自体の泥臭さが一切なくてなかなか美味しい。 あまり蒸してはいないようで結構脂もあり一見関西風だが、開き方は関東風に背開きである。

うな丼

つまり、三島の清流で育った鰻は元々さっぱりしているので、蒸す必要もなく、 そのまま強めに焼いて食べようということなのだと感じる。 たった一つの丼のうなぎだが、 富士山の湧き水の恵みを感じる味だ。 とても満足して店を出る。

めくみの亭にて

その店の近くには、湧き水が出ている公園がある。 そのそばには小さな子供が水を汲み上げているようなオブジェ「めくみの亭」があり、 近づくと「よいしょ、よいしょ、三島の水だよ、さあどうぞ」 と声が聞こえ、水を汲んでくれる。 ちょっと愛らしい。 水は伏流水ではあるもののさほど硬くはなく、柔らかく飲みやすくて美味しい水だ。 三島は本当に水に恵まれた街だ。

めくみの亭

Data

本町うなよし
〒411-0855 静岡県三島市本町1-37
0120-30-0499 11:00〜21:00(20:15LO)

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2012年02月18日

中華ふるさと・肉チャーハン探検記

私は「秘密のケンミンSHOW」というテレビ番組をよく見ている。 この番組は、各都道府県独自の風習や食べ物を紹介する番組だ。 特に私が注目して見ているのは食べ物の紹介だ。 いつも旅のついでにその町独自の食べ物をいろいろと楽しんでいる私だが、 この番組を見ていると、 本当にまだまだ私の知らない地方オリジナルな食べ物がいろいろとあることに気づく。 ただ、この番組もネタ切れなのか、 その町独自の食べ物というよりも、 だんだんその店オリジナルの食べ物を紹介する番組になりつつあるような気がしないでもない。 この番組も、もうそろそろ終了してしまうのかも知れない。

さて、今日は伊豆への温泉旅行のついでに、 その「秘密のケンミンSHOW」で、静岡県民の秘密として紹介されていた、 「肉チャーハン」を食べてみることにする。 この肉チャーハンは静岡県民の好物だそうで、 チャーハンの上に肉野菜炒めが載ったものだそうである。

訪問するお店は「中華ふるさと」という。テレビで紹介していたお店である。 このお店は伊豆急行片瀬白田駅から徒歩3分ほどのところにある。 というと繁華街と勘違いしてしまいそうだが、 実際行ってれば激しく小さな集落である。 地図上では国道136号線沿いにあるように見えるが、 実際は崖下にあり、自動車で向かう場合は一度片瀬白田駅前のロータリーから向かうと看板もあって分かりやすい。 駐車場は十分な広さがある。 この日は土曜日ではあるが、14:00という時刻もあり、 お店も駐車場もガラガラである。 店の暖簾には「変わったチャーハン」と書かれている。 やはり肉チャーハンが売りのようである。

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店内の客は、私の他には地元風の客1人だけ。 おかみさんが一人できりもりしている模様。 窓際のテーブル席に座り、肉チャーハンを注文する。 メニューによると一応肉チャーハン専門店というわけでもなく、 よくある中華料理の定食屋だ。

そしてやがて運ばれてきた肉チャーハンは、 非常にシンプルな玉子チャーハンの上に、 同じくシンプルな肉野菜炒めが載せられている。 肉は細切りで、野菜炒めのスープはすこしトロみがある。 チャーハンはパラりとしていて、シンプルなチャーハンながらなかなかチャーハン部分は美味しい。 だが上に載っている肉野菜炒めが少し濃い味なので、 チャーハンと一緒だとかなり濃い味に感じる。

肉チャーハン

ところで、この肉チャーハンって本当に静岡県民の好物なのだろうか? 特ににぎわってもいないようだし、 スープ入り焼きそばとは異なり、 どうもローカル食というほどまでのものでもないような・・・。 やっぱり秘密のケンミンSHOW、ネタ切れだろうか?

Data

中華ふるさと
静岡県賀茂郡東伊豆町白田313-5
0557-23-2651
10:30〜19:30 不定休

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2012年01月15日

Liquid Apps2sd 探検記

我が家では Liquid A1 と Liquid Metal を愛用している。 正確には私が Liquid A1 を、姫子氏が Liquid Metal を使用している。 Liquid A1 は ROM が 256MB、Liquid Metal は ROM が 512MB しかないので、 Acer から出荷されたままのOSでは、 アプリケーションを沢山入れているとすぐに ROM が一杯になってしまう。 こんな時のために、Android 2.2 以降は、 アプリケーションをSDカードにインストールする機能(Apps2sd) が標準搭載されているのだが、 実は全てのアプリケーションをSDカードに入れられるわけではないので、 効果は限られる。

こんな時、 Liquid A1 では Liquid Next、 Liquid Metal では Gingerounay のようなユーザサイドで開発された ROM に入れ替え、 Old Apps2sd という機能を使えば、 SDカードに全てのアプリケーションをインストールすることができるので、 もっと沢山のアプリを入れることができる。 今回はこのOld Apps2sd機能について記載する。

Old Apps2sd 機能について

Android を USB ケーブルでPCに繋ぐと、 sdカード上のfat32形式と呼ばれるパーティションは、 PC側からアクセスできるようになり、 Android からはアクセスできなくなる。 このため、Android 2.2 以降に標準搭載されている Apps2sd 機能では、 fat32のパーティションにアプリケーションを入れてしまうと、 そのアプリケーションはPC接続中には動かせなくなってしまう。 そのため、仮に全てのアプリケーションをfat32に入れたとすると、 システムの動作に必要なアプリケーションまで動かなくなってしまい、 Android 自体がハングしてしまうかも知れない。 従って sd カード上の fat32 形式パーティションに入れられるアプリケーションは限られてしまうわけである。

そこで、Old Apps2sd 機能では、 SDカードを2つのパーティションに分割し、 一方をfat32形式に、もう一方を ext2 と呼ばれる形式にして、 ext2 形式パーティションにアプリケーションを入れ、 fat32 形式パーティションにこれまで通り画像や音楽などのデータを入れる。 PC接続中はfat32形式パーティションだけがPCからアクセスできるので、 ext2形式パーティションはAndroid から常にアクセスでき、 全てのアプリケーションを入れられるという原理だ。 さらに class 6 以上の SD カードを使えば、 操作もより高速になるというメリットも得られる。

名前にOldとはついているものの、 機能的にはこちらの方が圧倒的に勝っており、 単に Apps2sd と言った場合、この機能のことを指すこともある。 以下ではこの Old Apps2sd のことを、単に Apps2sd と記載する。 Apps2sd は、App2sd とか A2sd などのように略されることもある。 Liquid A1、Liquid E、Liquid Metal の場合、 Acer から提供されている標準のROMではこの機能を利用することはできず、 Liquid Next や、Gingerounay のようなユーザベースで開発されたROMが必要だ。

この機能を使うためには、 sdカードをext2形式とfat32形式の2つのパーティションに分けなければならないのだが、 実はこの分ける作業が結構難しい。 ext2 という形式は Linux で使われる形式のため、 どうしても Linux が必要だからである。

準備

次のものを準備する。

(1)メモリを沢山搭載したPC。最低でも2GB、できれば4GB程度が良い。
(2)Oracle Virtual Box…Windows 上で Linux を動作させるためのソフト。VirtualBox-4.1.8-75467-Win.exe をダウンロードする。
(3)Ubuntu Linux 10.04…上記 Virtual Box で動作する Linux OS。ubuntu-ja-10.04.3-desktop-i386-vhd.zip をダウンロードする。
(4)USB接続の外付けSDカードアダプタ。
(5)(できれば空の)micro SDカード。

(4)については、ノートPC内臓のSDカードスロットなどではうまくいかない場合が多いので、外付けのものが良い。

SDカードのパーティション作成作業

手順は次の通りである。

  1. (3)を解凍する。すると、ubuntu-ja-10.04-desktop-i386.vhd というファイルができる。
  2. (2)を(1)のPCにインストールする。ダウンロードした VirtualBox….exe をダブルクリックして、あとはメッセージに従えばよい。途中でセキュリティーがどうのこうのと表示される場合があるが、「続行」する。メッセージに従うと、最後にVirtual Box が起動する。Virtual Box は、PC上で別のOSを動かすための仮想化ソフトである。
  3. 起動したVirtual Box 上で「新規」ボタンをクリックする。仮想マシン作成ウィザードが起動するので、「次へ」をクリックする。
  4. 名前を聞かれるので適当につける。名前は何でも良い。その下の「オペレーティングシステム」には「Linux」を選び、バージョンは「Ubuntu」とする。「次へ」をクリックする。
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  5. メモリのサイズを聞かれるので、デフォルトのままで「次へ」をクリックする。
  6. 仮想ハードディスクについて聞かれるので、「起動ディスク」にチェックを入れ、 「既存のハードディスクを使用」を選び、その右にあるフォルダのアイコンをクリックして、1.で解凍した「ubuntu-ja-….vhd」を選ぶ。
  7. 概要が表示されるので「create」をクリックする。
  8. 「起動」をクリックする。すると しばらく待つと Ubuntu Linux が起動する。
  9. 言語の選択が表示されるので、日本語を選択して「進む」をクリックする。
  10. 「どこにお住まいですか?」と表示されるので、「進む」をクリックする。
  11. 「キーボードレイアウト」を聞かれるので、「進む」をクリックする。
  12. 「名前」と「ログイン名」と「パスワード」と「コンピュータ名」を聞かれるので、 適当に入力する。「進む」をクリックする。
  13. しばらくするとログイン画面になるので、ユーザ名を選択し、パスワードを入れてEnterを押す。するとログインする。
  14. 「デバイス」メニューから「USBデバイス」を選ぶといくつかのデバイスが見える。これを覚えておく。
  15. (5)のSDカードを(4)のUSBアダプタにセットし、PCに繋ぐ。
  16. 「デバイス」メニューから「USBデバイス」を選ぶと、デバイスが1つ増えているはずなので、それを選択する。
  17. するとしばらくしてなにやらウィンドウが表示されると思うが、全て閉じる。閉じるためのxボタンは左上にある。
  18. 「システム」メニューから「システム管理」→「Synapticパッケージマネージャ」を選ぶ。
  19. パスワードを聞かれたら入力する。
  20. 初回起動時だけなにやらここでメッセージが表示される場合があるが進む。
  21. 「クイック検索」に「gparted」と入力する。すると一番上に「gparted」が表示されるので、その左のチェックボックスをクリックし「インストール設定」を選ぶ。
  22. 「適用」をクリックする。すると別のウィンドウが表示されるので「適用」をクリックする。
  23. すると「変更が適用されました」と表示されるので「閉じる」を選択する。
  24. 左上のxボタンをクリックして閉じる。
  25. 「システム」メニューから「システム管理」→「GParted」を選ぶ。
  26. 右上の「/dev/sda」と表示されている箇所を「/dev/sdb」に変更する。
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  27. 「/dev/sdb1」を左クリックした後に右クリックし、「アンマウント」を選ぶ。
  28. 「/dev/sdb1」を左クリックした後に右クリックし、「リサイズ」を選ぶ。
  29. そして右向きの三角をドラッグしてサイズを小さくする。つまり、fat32のパーティションの容量を小さくして空きを作る訳である。空き領域がソフトウェアをインストールできる領域になるので、ソフトウェアをインストールしたい容量にあわせた空き容量を作る。その後、「リサイズ」をクリックする。
  30. 「未割り当て」と表示されている領域を左クリックした後に右クリックし、 「新規」を選ぶ。そして「追加」を選ぶ。
  31. 「/dev/sdb1」を左クリックした後に右クリックし、「フォーマット」→「fat32」を選ぶ。
  32. 「新規パーティション」を左クリックした後に右クリックし、「フォーマット」→「ext2」を選ぶ。
  33. チェックマークのようなボタンをクリックする。「本当に良いですか?」というようなメッセージが表示されるので「適用」をクリックする。
  34. しばらくすると「完了しました」と表示されるので「閉じる」をクリックする。
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  35. 右上にある電源ボタンのようなアイコンをクリックしてシャットダウンする。

これでSDカードに2つのパーティションが作成される。

Liquid でこのSDカードを使う

できたSDカードをLiquidで使うには、まず Liquid の電源をOFFにし、既に Liquid で使っている SDカードを取り出して全てのファイルを、上で作成した新しいSDカードに Windows上でコピーする。Windows では fat32 だけが見えるので、全てのファイルが fat32のパーティションにコピーされる。後は、このsdカードをliquidに入れ、Liquid の電源を入れる。 その後の手順は使っているROMによって変わる。

LiquidNext 1.9.2の場合

Liquid Next 1.9.2 は、Liquid A1 および Liquid E 用のカスタムROMである。 これをインストールすると、Liquid A1 や Liquid E も、 Android 2.3 Gingerbread として使うことができる。 インストール方法はここ(英語)に記載されている。

Liquid Next で、このSDカードを利用するには、 設定→LiquidNext Setting→SDMANを選び、「Apps on sd-ext」をチェックする。

Gingerounay 3.0.1の場合

Gingerounay 3.0.1 は Liquid Metal 用のカスタムROMである。 これをインストールすると、Liquid Metal も、 Android 2.3 Gingerbread として使うことができる。 インストール方法はここ(英語)に記載されている。

Gingerounay でこのSDカードを使うには、 A2SDGUIというアプリを起動し、「A2SD Settings」をタッチする。

後は容量が一杯になるまで沢山のアプリを入れられるはずである。 また、SDカードが高速ならば、その分高速にアプリが起動したりするので、 動作も少し軽快になる。更に、この方法では Dalvik キャッシュと呼ばれる一時的なメモリや、データ領域も ext2 パーティションへ移動することができ、 より高速化できる場合もある。但し、SDカードには書き換え回数に限界があるので、 データ領域のように頻繁に書き換える領域を SD カードに移動すると、 SDカードの寿命を縮めてしまう可能性もあるので注意が必要だ。

posted by カズパール at 11:00| Comment(8) | TrackBack(0) | Androidな探検記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月09日

ディズニーランド・パリ探検記

いよいよ明日はパリを出発して東京へ戻る日である。 その前の最後の日は、ディズニーランド・パリへ行ってみることにする。

ディズニーランド・パリについて

フランスのディズニーランドは、 東京ディズニーランドの成功を受けて、1992年に世界で4番目、 アメリカ以外では2番目のディズニーリゾートとして開園した。 当初は「ユーロディズニーランド」という名前であったが、 現在は通称「ディズニーランド・パリ」と呼ばれている。 東京のディズニーランド・ディズニーシーとと同じように施設は2つに分かれていて、 一つが「パルク・ディズニーランド」、もう一つが「ディズニースタジオ」である。

ディズニーランド・パリ

なお、「ディズニーランド・パリ」と言えば、2つの施設の総称として使われることもあり、 「パルク・ディズニーランド」のことを指すこともある。 これは、東京でも「ディズニーランド」という名称が、 「ディズニーランド」と「ディズニーシー」 の総称として使われるのと同じようなものである。

チケットについて

普通に入手するとパルク・ディズニーランド、 ディズニースタジオの2パークのチケットは次の価格である。 2日行くのなら、年間パスポートの方が安かったりする。

  • 1日券・2パーク…53ユーロ
  • 年間パスポート・2パーク…99ユーロ

1日券53ユーロ(約5300円)は、 東京ディズニーランドのチケットが6200円であることを考えると安く見えるが、 円高ユーロ安のせいも大きい。つい1年前までは1ユーロ150円だったので、 その頃は8000円程度したと考えるとかなり高かったと言える。

もっと安く済ませるには、 www.disneylandparis.com で、特定日・1パークのチケットを買う方法がある。 この方法で、フランス語のサイトで 「Billet Francilien daté 1 Jour / 1 Parc semaine」 というチケットを買うと、日によってはなんとたったの大人30ユーロ(約3000円)で済む。 しかも3歳〜11歳なら無料だ。 ものすごくお得である。 日本から買うこともできて、料金はクレジットカードで支払え、 最後に表示されるPDFファイルを紙に印刷してパスポートと一緒に持ってゆけば、 入場できる仕組み。 残念ながら言語に例えば英語などを選ぶと、 これほど安いチケットは買えない。 それでもGoogle翻訳でも使えばなんとでもなる。 我々はディズニーファンというほどでもないので、 お手軽にこの方法で1日・1パーク、パルク・ディズニーランドだけ訪問してみることにする。

なお、このサイトではホテルとチケットのセットも予約することができる。 後で知ったことだが、 ホテルチケットはパークだけのチケットと比べて非常に大きな利点がある。

ディズニーランド・パリへのアクセス

ディズニーランド・パリは、正確にはパリではなく、パリの東の、 マルヌ・ラ・バレー(Marne-la-Vallée)という町にある。 最寄駅は、マルヌ・ラ・バレー・シェシー (Marne-la-Valleé Chessy)という駅である。 この駅にはTGVも停車する。シャルル・ド・ゴール空港から直接訪問するならば、 TGVだとたったの10分で着くらしい。

パリからだと、地下鉄のナシオン(Nation)駅で RER の A 線に乗り、 およそ40分である。 なお、マルヌ・ラ・バレー・シェシー駅はZone5にあるので、 料金は片道7.1ユーロ、往復14.2ユーロである。実はモビリス(Mobilis)という、 Zone1-5の範囲で何度でも乗り降りできるチケットがあり、 そのチケットは14.0ユーロなので、 往復するぐらいならモビリスの方がお得だ。

マルヌ・ラ・バレー・シェシー駅

ということで日帰りの我々はモビリスを購入。 ナシオンでRERに乗り換えてマルヌ・ラ・バレー・シェシーへ向かう。 この電車は2階建て車両。 ディズニーランド・パリへ向かう観光客が多いとのことで、 それを狙ったスリも多いということだったのだが、 実際この日は電車は空いていて、 あまり危険もなく無事マルヌ・ラ・バレー・シェシーへ到着。

開園を待つ

駅に着いたのはちょっと早めの8:50である。 既に駅の外には人の流れが出来ていて、 その人の流れに従えばパルク・ディズニーランドに到着。 入り口には数人だけ並んでいる人がいる。 姫子氏が調べた情報ではパークのオープンは9:00とのことであったが、 実際には9:00を過ぎても中には入れない。

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ところが、サイドにもう一つ列ができている場所があり、 そこからどんどん中へ入ってゆく人がいる。 実はホテルチケットの人だけが9:00から入ることができて、 17:00以降も滞在できるのである。 東京ディズニーランドとは違って、 夜だけのチケットというものはパリにはないので、 ホテルチケットは非常に大きなアドバンテージがあるという訳である。 まあ、今回はライトなプランなので仕方なし。 待つ間、地図でも見ようかと思ったが、 係員さんに聞くと紙の地図はパークの中、正面に見える橋(パーク内の汽車の駅) の下にしかないらしい。

そして9:30になると、ようやく入場開始。 チケットとパスポート(身分証明書)を見せると、 注意深く名前と写真が一致していることを確認。 手の甲にハンコを押して、チケットをバーコードリーダーで読み、 中に入れてくれる。 パークの中は次の5つの領域に分かれている。

  • メインストリートUSA
  • フロンティアランド
  • アドベンチャーランド
  • ファンタジーランド
  • ディスカバリーランド

メインストリートUSAにて

メインストリートUSAは、ウォルトディズニーの生まれ故郷の町を再現した、 ショッピングとレストランのエリアであり、 アトラクションは基本的にない。 我々のチケットでは9:30〜10:00までの間は、 入れるのはメインストリートUSAだけである。 その他の領域はホテルチケット専用だ。 ロープが張られていて、ホテルチケットがないと、 メインストリートUSA以外へは通してくれない。 やはりホテルチケットのアドバンテージは非常に大きい。 仕方なく街の風景を見ながら過ごす。

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ファンタジーランドにて

メインストリートUSAの正面に見えるシンボルの城は、 東京のシンデレラ城とは異なり、「眠れる森の美女の城」である。 ファンタジーランド内の、パークで一番目立つ場所にある。 ファンタジーランドはその名の通り、ファンタジーの世界をテーマにした領域である。

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なんでも「眠れる森の美女」は元々フランスの民話を元にした物語だそうである。 でもこんな形の城はフランスにはないのだが、 そのあたりはアメリカ人の勝手なイメージなのだろう。 中にはフランス語で眠れる森の美女について記載した本が開いて展示してあり、 ステンドグラスがそのストーリになっている。

我々はその後ろにあるピーターパンに乗ってみた。 ちなみにこの日は月曜日ということもあり、待ち時間はほぼゼロ。 通路が長いのでそこを歩くのに時間がかかるのみである。 ピーターパンは、海賊船のような乗り物に乗って、 人形や映像の中を通り過ぎてゆくアトラクションである。 姫子氏に言わせると、ピーターパンは日本とかなり似ていたとのこと。

この他、ここには不思議の国のアリスの城などもあるのだが、 実はニューイヤーパーティーで何かのイベントが開催されたようで、 この日は片付けのため工事中。

フロンティアランドにて

続いて我々はフロンティアランドへ行ってみる。 フロンティアランドはアメリカの西部開拓時代の風景をテーマにした領域である。 ここには東京と同じく、ビッグサンダーマウンテンがある。 だが日本より高速なのだとか。湖に浮かぶ島からは時折絶叫が聞こえる。 ちと怖いのでパス。

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我々はフロンティアランドでは、 ホーンテッドマンションに入ってみた。 ここは建物の中が幽霊のパーティーになっているちょっぴりホラーなアトラクションで、 東京とほぼ同じものであった。

ディスカバリーランドにて

次はディスカバリーランドへ行ってみる。 ディスカバリーランドは、未来をテーマにした領域である。

お腹も空いたので少し早めに昼食である。 パリは食費がとても高い。 ディズニーランドともなれば、なおさらなので、 今日は軽くハンバーガーにしてみる。 レストランは Café Hyperion である。 ハンバーガーのセットで約10ユーロ(1000円ほど)。 これがディズニーランド内で最安の昼食らしい。 このレストランはセルフサービスのお店で、 ショップでハンバーガーを買って映画を見ながら食べるスタイル。 ディズニーの古い映画を見ながらゆっくり食べるのは楽しい。

ちなみにディズニーランド・パリには、「Disneyland Paris」という Android アプリがあり、 それをダウンロードすると各アトラクションの待ち時間などもリアルタイムで表示される。 もちろん英語表示もできる。 なかなか便利である。 GPS機能を搭載していて、 ディズニーランド付近でないと動作しないようになっている。

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その後は「バズライトイヤーのレーザーブラスト」というアトラクションに入ってみる。 待ち時間はゼロ。 ここは、トイストーリーという映画をテーマにしたアトラクション。 乗り物に乗って、レーザーガンで敵を狙撃するというものだ。 乗り物自体が大きく揺れるわけではなくて、 周囲に人形やら看板やらがあって、 それを撃つと車に表示されている得点がどんどん上昇する。 単純なアトラクションだが結構楽しい。

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ディスカバリーランドには「スペースマウンテンミッション2」というアトラクションがある。 これは、東京のスペースマウンテンと少し似ているが、 より強力にしたバージョンらしい。 ここは、フランスの有名な作家「ジュールベルヌ」が書いた、 「月世界旅行」という小説をテーマにしている。 この小説では、人々が地下深くトンネルを掘って巨大な大砲を作り、 その大砲で宇宙を旅行するというストーリーが書かれている。 このアトラクションは、そのストーリの通り、 大砲で宇宙に飛び出すジェットコースターになっている模様。 大砲は外からよく見えて、弾をこめる様子も再現される。 そして勢い良くジェットコースターが飛び出してくるのだが、 人々のものすごい絶叫が見ているだけてとても恐ろしい。 私は乗ってみたかったのだが、姫子氏は絶対パスとのこと。

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この他に、ここには同じくジュールベルヌが書いた小説「海底二万里」をテーマにした、 アトラクションもある。

アドベンチャーランドにて

最後はアドベンチャーランドへ行ってみる。 ここは冒険をテーマにした領域である。 ここには絶叫マシーン 「インディ・ジョーンズと危難の魔宮(Indiana Jones and the Temple of peril)」 がある。 姫子氏は絶叫マシーンの中で唯一これなら乗っても良いということで、 乗ってみることにする。 これまたほとんど待ち時間ゼロ。

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これは遺跡のような岩山の周囲に作られたジェットコースターである。 というかまぁ風景がどうのこうのというのはさておいて、 とにかく超絶叫である。 ものすごいスピードでレールを走り抜けてゆくジェットコースターが怖い。 またレールが見るからに細く見えて心細い。 ともかく絶叫であった。

最後に洞窟の迷路を通り抜けて、カリブの海賊に乗ってみる。 カリブの海賊は待ち時間10分と表示されていたのだが、 実際はやたら通路が長いだけで列に並ぶことはほとんどなく、 無事乗ることができる。

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ここは船に乗って人形達の間を回るアトラクションである。 船なので概ねスムーズに進むのだが、 途中に坂というか滝のような箇所が2箇所かある。 東京では坂は1箇所らしいのだが、 2箇所目が見えた時は恐怖のあまり顔が引きつってしまい、 しかもその顔で「ピカッ!」と写真を撮られてしまう。 外に出るとそのひきつった顔の写真が表示されていて、 あまりにも恥ずかしい。

パリに戻る

平日ということもあったが、全然待ち時間もなく沢山のアトラクションに乗ることができて、 今日は楽しかった。 また、ジュールベルヌをテーマとしたスペースマウンテンとか、 フランス民話を元にした眠れる森の美女の城とか、 なかなかヨーロッパらしさも出ていて、 東京とは違ったムードもある。 フランスまで来てアメリカ製のディズニーランドというのも、 最初はどうかと思ったが、 来てみるものだ。

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2012年01月08日

モントルイユ蚤の市探検記

この日は日曜日。 パリの街はそこら中お休みになる。 だが、モントルイユの街は、 蚤の市で盛り上がる日である。

モントルイユ蚤の市は、クリニャンクール、ヴァンヴと並んで、 パリの三大蚤の市のうちの一つに数えられている。 メトロ(地下鉄)のポルト・ド・モントルイユ駅(Porte de Montreuil) を降りて東に歩き、環状道路を渡った左の駐車場で、 毎週土・日・月の3日間開催される。

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ここはクリニャンクールとは違って常設の店はなく、 全てが駐車場に作られた露店である。 特長としては、アンティーク類ではなく、 主に新品かつ普通の生活必需品を販売していることだ。 歩いてみると、本当にありとあらゆる物を販売している。 もちろん衣類も販売しているし、 雑貨や携帯電話のパーツなども販売している。 カーテンやら靴やらなんでもある。 ありきたりのものではあるが、 逆に我々庶民に取って普通に必要になるものばかりだったりするので、 見ていて楽しい。

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但し、お店は南の方と北の方ではだいぶ違う。 南側の方はほとんど新品のお店だ。 それが、北側へと歩いて行くと、 だんだんと蚤の市らしく、 使い古しのものを売っているお店が多くなる。 しかも、どこからか分解してきた電気のモータとか、 自動車のパーツとか、 非常に謎なものが多くなる。 とてもアンティークと呼べる代物ではなく、 限りなくガラクタである。

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正直我々はアンティークには興味ないし、 ガラクタにも興味はないが、 南側の新品の衣類や雑貨のお店は見ていて楽しい。 シャツや靴下などいろいろと購入。 シャツは1つ2ユーロ。 靴下は3足1.5ユーロである。

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クリニャンクールは珍しいものがたくさんあるが、 正直買うものはまるでない。 それと比べると、モントルイユは何もかも、 ありきたりのものだが、 どれもこれも安いし、 普通に買いたいと思うものが多い。 客も観光客というよりも、普通に市民が沢山買い物に来ているようである。 モントルイユの方がずっと楽しいと思う。

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2012年01月07日

ニース・城跡公園探検記

次の日はニースの最終日。 ホテルをチェックアウトして荷物を持ったまま浜辺へ行ってみる。 浜辺では多くの人が座って海を眺めている。 ところが良く見ると一人の老女が突然水着に着替え、海に入り始める。 しかも30分ぐらい経ってもまだ泳いでいる。 こんな真冬、気温は10度ぐらいしかないというのに、 地中海はそんなに暖かいのだろうか?

Magnanの海

すると自分も泳いでみたい気になる。 がしかし水着は持ってきていないので、 ためしにズボンの端をまくって足だけ入ってみることに。 気持ちいい! でも、やっぱり冷たい! みるみる足が冷えてきて、 あっという間にかじかんでしまう。 ものの3分も持たず、あっという間に終了。

地中海に浸かってみる

この海岸には背の低いシャワーがあるので、 シャワーで足を洗えば塩も流せる。 太陽に当てていればすぐに足も暖かくなる。 ちょっとだけだけど、 地中海は気持ちが良かった。

城跡公園へ

その後は浜辺でお昼を食べて、 ニースの最後に城跡公園へ向かう。 Magnan からバスに乗ってAlbert 1erというバス停で降り、 海岸沿いに歩いてゆく。 やがて城跡へ上る階段の下に、 ASCENSURと書かれた看板があり、 そこからエレベーターに乗る。 本来このエレベーターは有料らしいのだが、 今日は閑散期のためか無料。

エレベーター入り口

エレベーターは地下通路の奥にあり、 自動運転のためボタンには触るなと記載されている。 勝手に扉が閉まり、ゆっくり上昇して、 扉が開く。

その周囲は公園になっていて、 見下ろす街がとても美しい。 ニースの旧市街は全ての屋根がオレンジ色で、 それが青い海と美しいコントラストになっている。

ニースの町を一望

その先には城跡がある。 ここは紀元前の時代に築かれたものらしいが、 既に城というより残骸だ。 18世紀のフランスによる占領後に、 取り壊されたらしい。 でも少しだけ残る古い門や階段が、 2000年以上もの歴史を感じさせる。

城跡

サレヤ広場からも見える滝は、 19世紀末に作られたものだそうである。 とても大量の水が流れ落ちている。 滝の上は展望台になっていて、 そこからもニースの街が一望できる。 ニースは暖かく、美しい街であった。

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パリへ移動

城跡公園を眺めた後は、 駅までゆっくりと風景を楽しみつつ歩いて、 TGVでパリに戻る。 こんなすばらしい風景を後にして、 パリに戻るのがもったいない。 紺碧の海が名残惜しい。

TGVに乗る

TGVに揺られること5時間。 パリに到着するとすっかり夜である。 この日はAccorホテルグループの、 Suite Novotel というホテルに宿泊する。 このホテルは素泊まりで2人合計1泊100ユーロほどである。 最後のパリ3泊は我々には破格の奮発である。 とは言え、日本円で1泊1万円なので、 円高のせいもあるが決して高級ホテルというほどでもない。 それでも、部屋はこれまでの部屋の倍ぐらい広くて、 お風呂はバスタブとシャワーが分かれているなど、 とても快適である。

Suite Novotel

今回の旅では Accor ホテルグループのホテルにいろいろと泊まった。実は前回の旅では IBIS ホテルにも泊まった。これらをまとめると、違いは概ね次の通りのようである。下へ行くほど高級である。

  • Hotel F1…一番安い。トイレとシャワーは共同。朝食はコンチネンタルスタイル。
  • ETAP Hotel…トイレとシャワーはある。朝食はコンチネンタルスタイル。
  • IBIS Hotel…朝食はビュッフェスタイル。
  • Adagio Access…コンドミニアムタイプ。キッチンがある。
  • Suite Novotel…部屋がずっと広い。

このほかにも Mercure Hotel とか 4 Seasons Hotel とか Sofitel とかもあるのだが、 いずれも予算の都合によりパス。

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2012年01月06日

エズ村探検記

南フランスには「鷲の巣村」と呼ばれる村がいくつもある。 この周囲はローマ時代ごろから戦争が絶えなかったため、 それを避けるため身を隠すように山の山頂付近に民家が密集して建てられた。 その風景が、切り立った崖の上に鷲が巣を作る様子を思わせることから、 鷲の巣村と呼ばれる。 今日はそんな鷲の巣村の一つである、エズ村へ向かう。

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エズ村へのアクセスについて

エズ村はニースとモナコの間にある小さな村である。 フランス国鉄SNCFには Eze sur Mer という海沿いの駅もあるのだが、 エズの鷲の巣村部分は切り立った岩山の上にあるため、 海沿いの駅からだと山道を徒歩1時間ぐらい歩いて登らなければならないらしい。 ニースから直接エズの鷲の巣村へ行くバスが出ているので、 それを利用するのが便利である。 一応次のURLがエズ村のオフィシャルサイトのようなのだが、 あまり更新されていない模様で、 英語のページには現状とは全く一致しない時刻表が掲載されているので注意。

執筆時点でニースからエズ村へ向かうバスは82号線と112号線である。 正しい時刻表は次のURLで、「Horaires lignes urbaines」をクリックし、 「Numéro ou nom de la ligne」というところに「82」もしくは「112」と入れて 「Afficher les horaires」をクリックすると表示される。本数が少ないので注意。

この82号線もしくは112号線のバスで、 Eze Village というバス停で降りればエズの鷲の巣村である。 料金はたったの1ユーロ。しかもニース市内のバスやトラムと共通なので、 最初の乗車から74分以内ならば、トラムや別のバスからこのバスに乗り換えても、 新たに切符を買う必要はない。 同じ切符を通せばOKである。 バスの路線図は概ね次の通りだ。


より大きな地図で Eze 村アクセスマップ を表示

ここまで記載しているのは、実は結構調べるのに苦労したためである。 この探検記は自分自身のためにも忘れないように書き留めておくのを兼ねているのである。

Nice Vauban からバスに乗る

エズ村行きのバスはニース市内を走るトラムの、Vauban 駅からすぐのところに、 最近建設されたバスターミナルが出発点である。 112号線と表示されたバス停を探し、バスを待つ。 バスは時刻通りやってきて乗車。 トラムに乗ってきたカードを通すと問題なく受け付けてくれる。 この時点では乗客は我々のほかは一人だけである。

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やがてバスは時刻通り9:00に発車。 すると、バスは一度ニースの旧市街地の方へ向かう。 多くの客はニース中心部の Pont Barla や Ségurane というバス停で乗車してくる。 そうと知っていれば我々も、 このバス停の方が便利だし少しゆっくり出発することもできたのだが、 知らなかったので仕方なし。

バスはやがて山の中腹へと続く坂道へと登ってゆく。 そのうち左側に、美しいニースの町並みが見えてくる。 ただこのバス、 モナコのバスとは違って、次のバス停がどこかは車内で案内されないので、 外の風景の中を通り過ぎてゆくバス停を見て「次だ」と思えば「Arret」 というボタンを押さなければならない。 これはハードルが高いと思っていたが、 幸いにして他の乗客も半分はエズ村行きだったようでボタンを押してくれる。 こうして無事エズ村へ到着。 時刻は9:30である。

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エズ村にて

そこは一見すると何もないリゾート地のようである。 ところが少し坂を上ってゆくと石の門があり、 そこで風景が一変する。それまでの間隔が広い建物が嘘であったかのように、 急に隙間なくびっしり建物が並んだ街に、 網の目のような狭い道が続いている。

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それはまるで天空の城ラピュタのようである。 小さな山の周囲にびっしりと石造りの家々が並んでいる。 その道を歩いていると、まるで別世界へ来たかのようだ。 しかも、この場所は本当に岩山の上のようで、 遥か下に海が広がっている。美しい風景である。 なんでもこの街には4つ星のホテルレストラン、 シャトーエザ(Chateau Eza)と、 シャトードラシェーブルドール(Le Château de la Chèvre d'Or) があるのだが、 貼り紙によると後者は3月まではお休みらしい。

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しばらく歩いてゆくと、 やがて上の方にエキゾチックガーデン(Jardin Exotique) と書かれた場所を見つける。 どうやらこの場所だけ有料のようである。 料金は6ユーロ。 ここで引き返している客もいるが、我々は料金を払って中に入ってみる。

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そこは全く料金以上の場所だ。 要するに熱帯植物園のようで、 たくさんのサボテンが植えてあるのだが、 そんなものはどうでも良い。 街一番の高い場所で、 景色は最高だ。 足元には山々や海岸が見え、 電車も走り抜けてゆくのが見える。 どうも山頂付近には城跡のようなものがあるようだ。 とは言え、壁の一部が残っているだけなのだが。 説明書きは英語とフランス語で書かれていて、 要するにそのまた昔にはここに非常に大きな城があったらしい。

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エキゾチックガーデンを出た後は、 最後に教会へ行ってみる。 教会の内側から何やら音が聞こえてくるのでミサ中かと思ったが、 実際は録音で、教会は見学可能になっている。

エズの海岸へ

本当はこのままバスに乗ってニースへ戻ろうと思っていたのだが、 時間が結構早いので昨日に続いてモナコへ行ってみることにする。 だが、モナコ行きのバスはしばらく来ないので、 エズ村の海岸にある Eze sur Mer 駅へバスで降りて、 そこから電車に乗ってみることにする。

バスはしばらくしてやってくる。乗客は私達2人だけ。 正直アナウンスもないバスの中、 初めての路線に乗って停車ボタンを正しく押せる自信なんてまるでなかったので、 運転手さんにあらかじめ「Eze の 駅へ行きたいです。」 とフランス語で告げて切符を2枚購入。 運転手さんもわかってくれた模様で、ボタンを押さなくても駅で停まってくれる。 所要時間は30分ぐらいだろうか。 ものすごい急坂を下る路線だった。

Eze sur Mer 駅は、どうも見たところ無人駅のようだ。 フランスではどのみちどの駅にも改札がないので、 無人駅とは言っても、有人駅と乗車方法は変わらない。 切符は自動券売機で買い、自分で刻印機で刻印して、電車に乗るだけである。 Android で調べたところでは電車はすぐ来るようだったのだが、 実際にはいつまで経っても来ない。 不審に思い、駅のサイドにある貼り紙を見ると、 「社会的動向により本日はこのダイヤで運行します」とフランス語で記載されている。 社会的動向(Mouvement social)というのがどういうことなのかは良くわからない。 フランス名物のストだろうか?

その理由は結局不明だが、 ともかく電車の時間まであと2時間もあるので、 すぐそばから聞こえる波音の方へ歩いて行ってみることにする。 駅のホームに沿って狭い道を歩いてゆくと、しばらく先にビーチがあり、 美しい浜が広がっている。 その海は本当に美しい。それに、振り返ると山の上にさっきまでいたエズの鷲の巣村が、 高くそびえて見える。

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誰もいない冬の浜辺は、とても暖かい。もちろん泳ぐことは到底できないけれど、 波音を聞きながら海辺で過ごすだけで楽しい。 この海は砂浜ではなくて、 岩手の海と同じ石の浜である。 そして2時間はあっという間に経過。

エズは本当に良い村だった。 海は綺麗だし、波の音も気持ちよく、 青い空と紺碧の海、そしてとっても小さくて静かな街。 なんだかパリの喧騒がばかばかしく思えてくるぐらい、 ここはのんびりとした風景であった。

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2012年01月05日

モナコ・モンテカルロ探検記

この日はF1グランプリでも有名なモナコ・モンテカルロへ向かう。 モナコ公国は周囲をフランスに囲まれた小国である。 以前はもっと広い領土を持っていた時代もあったらしいのだが、 国土のほとんどを放棄する代わりに独立を保障された歴史があるらしい。 ニースからは電車やバスで自由に往来できる。 この日はNice Ville駅から地域圏急行列車TERに乗ってモナコ(Monaco Montecarlo)へ向かう。 ニースからモナコまでの電車は、 時刻や曜日にもよるが概ね1時間に1本以上運転している。 行き先が、イタリア国境の町ヴェンティミーリア(Ventimiglia)や、 フランスで最も東にあるマントン(Menton)と表示されている電車に乗れば良い。 予約や特急料金などは不要。 自動券売機で往復7.2ユーロの切符を買い、電車に乗る。 TERはとても綺麗な電車だが、 残念なことに落書きがある。このあたりは国民性だろうか。 モナコまでの所要時間はおよそ20分ほど。

モナコ・モンテカルロ駅へ到着

そして到着したモナコ・モンテカルロ駅は、 どうやら地下駅のようである。 天井にはライトが沢山ちりばめられていて美しい。 出口は3つあるようなのだが、 最初それが分からず適当に東の海側の出口へ出てみたところ、 なんだかやたら寂しい。

モナコ・モンテカルロ駅

本当は中央にある出口を出ればエスカレーターがあった模様。 よく分からないのでそのまま東側の出口を出て海側へ続く階段を下りてゆくと、 いきなり見たことのある景色に飛び出す。 中央分離帯があったりするけれど、ここは間違いなくF1コースの第一コーナー、 サンデボテである。 マッサがよくスリップして飛び出した場所は、 実は駅前だったのだと気がつく。 ついにF1コースへ来たかと胸が躍る。

サンデポテ

F1コース一周探検記

続いてしばらく正面の道を歩いてゆくと、 路面にスターティンググリッドが書かれた場所が見つかる。 ここがスタートである。 普段は道路の半分、奇数グリッド側だけが一方通行の道路になっていて、 偶数グリッド側は駐車場になっていると知る。

ポールポジションのグリッド

ついでに道の東側へ行けば勇名なプールサイドシケインがあるはずだが、 そのプール、今はなんとスケートリンクになっている。

プールサイドシケインのプール

そしてピットビルが設置される場所は、 この時期はマーケットになっていて、沢山の露店がある。 露店があるのは年末年始だけなのかも知れないが、ともかくとても楽しい。

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この日は昼食を挟んでF1コースを歩いて一周してみた。 コース全長は3km程度しかないので、歩行時間は1時間もかからない。 そのコースは本当にF1のテレビで見たままである。 サンデボテを過ぎて坂を上ってゆくと、その先にはカジノコーナーがある。 私はF1のオンボードから見えるその建物がカジノであることは、 テレビやゲームなどで熟知していたが、 実はカジノのサイド側であり、建物の正面はもう少し先にあることを初めて知る。 この場所は高級ブティックが立ち並び、道の両側は駐車している自動車で一杯だ。

カジノコーナー

カジノの正面にはとても美しい噴水があり、 隣には高級ホテルの、「ホテルドパリ」もある。 このホテルの1Fには南仏で唯一の3つ星レストラン、 ルイキャーンズも入っている。 カジノやホテルドパリなんて超お金持ち向けだが、 周囲には私と同じように写真を撮っているだけの観光客が沢山いてにぎわっている。 必ずしもお金持ちだけの町ではないことを知り安心する。

カジノとホテルドパリ

そのまま坂を下りてゆけばミラボーコーナーがあり、 その先には有名なステーションヘアピンがある。 ここは去年ハミルトンがマッサのサイドに突っ込んでしまった場所でもある。 昔この正面のビルは駅だったので「ステーションヘアピン」という名がある。 でも、その後、このビルは「ローズホテル」と改名し、 「ローズヘアピン」と呼ばれていた時代もあった。 ちなみに今は「グランドホテル」だそうであるが、 「グランドホテルヘアピン」という名前はまだあまり受け入れられていないように思う。 長すぎるし。

ステーションヘアピン

その先はセナが突っ込んでしまったポルティエコーナーがあり、 トンネルに突入する。 実はこのトンネル、完全なトンネルなのではなく、海側に壁はなくて、 眼下には非常に大きな波の音が聞こえる。

トンネル入り口

トンネルを出るとヌーベルシケインのある場所があるのだが、 普段は道はまっすぐなようで、すぐ先にバス停がある。 シケインの場所はヨットハーバーの岸壁である。

ヌーベルシケイン先・港の前

今は賑やかな街角だけれど、 ここがF1コースになるのかと思うと想像力が膨らむ。

モナコ貧乏旅行探検記

モナコの市内交通はなんと言ってもバス。 1回の乗車で1ユーロ、1日券は3ユーロなので、 今回は1日券を購入。 運転手さんにフランス語で1日券を下さいと言えば買える。 その券は非接触のカードになっているようで、車内の機械にかざすだけでOK。 便利である。

モナコは来てみるまでは本当にお金持ちの国かと思っていた。 実際街角の不動産屋さんのガラスに表示された不動産は、 円高の今でも最低1億、平均的には2億〜3億の物件が並ぶ。 だがそれだけに、なんとなくニースと比べて人々は落ち着いていて、 安心感がある。 とても治安が良いとは聞いていたが、本当に治安は良さそうだ。

ちょっとレストランで料理を食べたら高そうなので、 今回はお弁当にサンドイッチを持参。 フォンヴィエイユショッピングセンター(Fontvieille)の上の庭で食べることにする。 フォンヴィエイユショッピングセンターは、 モナコの中心街からトンネルをくぐって一つ西の入江に出たところにある。 カルフールやマクドナルドなどが入っている。 カルフールはフランスのお店と基本的においてあるものも価格も同じ。 とても安い。 その上にはとても眺めの美しい、静かな公園がある。 そこで海を眺めながら食べるサンドイッチはとても美味しい。

フォンヴィエイユショッピングセンター

そして夕方は、F1開催時にはプールサイド近くの広場にある露天街で食べる。 なんと言っても露店なら値段も最初から表示されているし、 チップも当然不要。 どんな食べ物なのかも他の客を見ていれば大体分かるので安心だ。 まずはポテトの上にキノコのクリームソースをかけたものを食べる。 ポテトは最初から蒸してあり、その上にキノコたっぷりのソースがかけてあるのだが、 これがとても美味しい。料金は6ユーロ。

ジャガイモのキノコクリームソース

それからもう一つ、アイスクリームを載せたワッフルも食べる。 これはワッフルがとてもサクサクしていて軽いので、 アイスととても相性が良く美味しい。 料金は5ユーロ。

アイスクリームのワッフル

夜にはカジノ前はライトアップされ、街はとてもきらびやかな風景に変わる。 意外とお金をかけずにも楽しむこともでき、 いろいろと食べることもでき、 とても満足してニースへ帰る。 モナコは本当に地中海の宝石のような町だった。

ライトアップされたカジノ前

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